整理収納教育士は、教育現場や子育てに関わる方たちに、整理収納の知識と技術を伝え、片付けやすい環境を作るプロです。また、整理収納教育等を通じて、「教育現場」「家庭」「子どもたち」の思いをつなぐ役割も担っています。

お問合せ
チャレンジ講座
上位資格の受験資格 実践保育力検定のご案内
子ども片付け知育玩具
教育士のおススメするお片付け絵本
年齢別アドバイス
受講者属性
資格取得者専用ページ

年齢別アドバイス

「自分でおかたづけ」3歳~5歳、幼稚園児

・幼稚園入園までに身につけたいお片づけの習慣

 「片づけ」とは、単純に「使ったモノをもとの場所へ戻すこと」ですが、そこには様々な思考が働いています。片づけに至るまでには、モノ分類し、判断して、元の場所に戻すという、実はレベルの高い行動が必要なのです。ですから、これら一連の行動を期待するのではなく、整理収納教育士では、「分類」・「判断」・「元に戻す」と分けて、それぞれを習慣にしていくように伝えています。
 例えば、お洗濯したソックスを持ち、「これとこれは、仲間かな?」とか、食事の支度時に、「お茶碗と一緒に使うものはどれかな?」、おもちゃを片づける時には、「積み木を集めてみよう」という声掛けで、お片づけの前に分類することを体験させる。 シール絵本は、「シール、ぺったんこできなくなっちゃったね」で、捨てるかどうかの判断を問いかけます。元に戻す場所に、おもちゃのイラストを貼り、絵合わせパズルのような感覚で、使ったら戻すことで習慣化させる方法があります。


・幼稚園、保育園グッズ 収納のポイント

 幼稚園・保育園のグッズは毎日使う必要なモノです。朝のお仕度が子どもにもでき、毎日楽に続けられる収納方法とは、「かんたん・分かりやすい・楽しいが」ポイントです。
 例えば、制服をハンガーにかけるのは、子どもにとってはハードルが高いですが、タグをひっかけるだけにして吊るすのなら簡単です。
 毎日持っていくモノを、イラストや文字で書いたカードをつくり、それを見ながら袋に入れていくと分かりやすいでしょう。その際やみくもに入れるのではなく、下の方に入れたいものから順番にカードに記入しておきましょう。そして、順番通りに入れることで、きれいに収まることを体験させるとよいでしょう。
 

・増え続けるおもちゃに加え、絵本、お絵かき道具などの収納のコツ

 「片づけやすい」収納ではなく、「使いやすい」収納にするには、どうすればよいのかを考えてください。その上で、「モノは使うためにある」ということをしっかり認識させましょう。
 増え続けるおもちゃに対して、今気に入って遊んでいるおもちゃは、「1軍」ちょっと前に遊んでいたおもちゃは、「2軍」として、子どもにとって“ちょうどいい量”を与えてあげましょう。2軍のおもちゃはいったんしまって1軍おもちゃに飽きたころ交換して遊ぶと新鮮で喜ぶこともあります。絵本は読むために、お絵かきは絵を描くためにクレヨンや画用紙を買ったのですから、子どもが「読みたい!・お絵かきしたい!」と思える収納を心がけます。使う人のことを思って考えられた収納は、きっと片づけやすい収納になっていることでしょう。

 ☆絵本の収納
 表紙が見えるように絵本を並べて置いたり、お気に入りの絵本だけをすぐとれるよう、置いたり、いつも同じ絵本ばかりを並べておくのではなく、たまに配置を変えたりすると興味をひくと思います。まずは興味を持てるような演出のある収納を心がけましょう。その上で、読みたいときにすぐに読める(動線や取り出しやすさ、取り出したときに崩れない)などの工夫を行うとよいでしょう。

 ☆お絵かき道具の収納
 絵を描くために必要な道具は一つではありません。紙、クレヨン、色鉛筆、マジックなど、絵を描くための道具をまとめて一つのグループとします。絵を描くためにグループにしたアイテムは、お絵かきのための道具としていつでも使えるように、カゴや袋などに入れてグループが崩れないように収納するとよいでしょう。


・自発的に片づけやすい環境とは

 ☆子どもが片づけるのに多すぎない量(適正な量)であること、戻す場所が(定位置)決まっていること、戻す場所までの距離や高さ(動線)が子どもにとって使いやすいこと
 ☆もともと整頓されている環境
 チリひとつ落ちていない道路とポイ捨てゴミだらけの道路。ポイ捨てする人が多くなるのはどちらでしょう。結果は明らかですね。始めから散らかっている場所なら誰も片づけようとは思いません。「片づけ」を継続させていくには、その環境が整った状態にあることが前提となります。
 ☆周りの大人の言葉かけや、片づけのタイミングを設定する
 周りの大人よる子どもへの言葉かけや対応も、重要な「片づけ環境」といえます。励ます・褒める・一緒にするなど、気持ちがそがれてしまわないよう、終わるまで見届けましょう。前もって片づけの時間を知らせおく(「〇分になったらおしまい」)「あと〇回したら…」、「ここまで…」などと区切りをつけて片づけを促すようにするのも効果的でしょう。


・叱っても逆効果??
 4歳~5歳の子どもは「言葉・概念・行動」がまだ一致していないと言われています。「片づける」という概念は、「整理」という言葉と「実際に動く」という行動であらわされますが、子どもは、言葉は言葉、行動は行動、といった別々の感じ方をしており、言葉が行動を意味することにつながっていません。だから、幼児のお片づけは、「遊び」として面白いかどうかがポイントになるようです。片づけないから叱って、「怒られるから嫌い」と記憶させるのではなく、片づけることは「面白いから好き」と刷り込むことが大事だと思います。