整理収納教育士は、教育現場や子育てに関わる方たちに、整理収納の知識と技術を伝え、片付けやすい環境を作るプロです。また、整理収納教育等を通じて、「教育現場」「家庭」「子どもたち」の思いをつなぐ役割も担っています。

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「自分の部屋が出来たら」小学校低学年

1. 自分の部屋を持たせるとき注意すべき点

  “自分の部屋”は、自分の思い通りに、好きなことが出来る場所であり、子どものプライバシーを守るための場所となります。自立に向かっての第一歩とも言えますが、子どもに管理を任せていると、物は出しっぱなし、散らかし放題となりがちです。そこで、事前に「片づけのルール」や、「片づけしやすい環境」を作っておくとよいでしょう。
 例えば、寝る前の5分間は片づけタイムにする。ついつい増えやすいアイテムに対しては、「増えたら減らす」を守って、決めた量しか持たない。使ったらもとの場所に戻すなど、子どもと一緒に「片づけルール」を決めておきましょう。
 収納とは、取り出しやすく、戻しやすいように収めることです。そのためには、探さなくてもすぐに分かるように、イラストや写真でラベルを貼る、分類したモノが混在しないように箱で仕切る、すべてのモノに定位置(必ず戻す場所)を決めておくなど、「どうすれば片づけやすいのか」を子どもと一緒に考えながら、環境づくりを行ってみてください。ここで気をつけて欲しいのが「何でもボックス」にとりあえず放り込む方法です 。一つひとつのモノに、正確に定位置を決めておくほうが子どもは迷いません。なによりも、使うときに使いやすいでしょう。なおかつ丁寧に戻すことができるので、モノを大切に扱うことにもつながります。


2.学校で必要な教科書類

 教科書類は“どこで・どんな時に・どのくらいの頻度”で使われるのかをイメージして定位置を決めていきますが、その時に“使う目的”も合わせて考えてみましょう。例えば、「教科書は学校で使うものなので、忘れないようにしたい」とするのなら、すぐに目につきやすく、取り出しやすい場所に置こうとするでしょう。(※ノンアクションでとれる収納・見える収納)
 また、その準備に必要な時間割表や、鉛筆削りなど、関連するモノの定位置も具体的になってきます。さらには、毎日もっていく物をグループにしたりラベルをつけたりと、忘れないようにするアイディアがいろいろ考えられるのではないでしょうか。

 
3.スポーツなど習い事関連の道具

 習い事関連の道具は、一つのグループにして収納する方法が便利です。○〇セットという考え方です。例えばサッカー教室であれば、サッカーに行くときに必要な道具を一緒に収めて「サッカーセット」とします収める前に、種類(ソックス、シャツ)や頻度(使用中、ストック)で分類すると分かりやすいでしょう。また、収める時に分類したモノが混在しないように、ブックスタンドや空き箱などで仕切ると、整理された状態を維持しやすくなり、さらに、たたみ方や並べ方にルールを決めておけば崩れにくくなるでしょう。そして、このような状態にまで環境を整えると、サッカーで使うモノ以外のモノがそこに入れば、違和感を覚え整理整頓したいという気持ちになるのです。


4.玩具、本など子どもの持ち物が増えてくる時期

 スペースには限りがあるので、持てる量は限られるということを理解させましょう。スペースだけでなく、時間にも限りがあります。また、その子のモノを管理する能力によっても、モノの量は異なってくるでしょう。ポイントは、スペース・時間・能力と、モノとのバランスを上手くとっていくことなのです。
 整理とは「今、自分に必要なモノは何か」を判断し、不必要なモノをそこから取り除くことです。周りの大人が、「要る・要らない」の判断をするのではなく、子どもが自分で判断できるような言葉かけを行ってください。
 例)「入りきらなくなったおもちゃはどうすればいい?」「おもちゃがぎゅうぎゅう詰めでこわれてしまいそうだけど、どうする?」「これはここでいいのかな?」「おもちゃが仲間はずれになっているよ」など


5.洋服などの収納の工夫

 小学校入学を機に、自分で洋服り出し、着て、片づけることが習慣になるような仕組みを考えましょう。そのためには、子どもが自分で取り出せる高さであることや、一人で開け閉めできる収納スペースに衣類を収めるようにします。衣類が、分類がされていなかったり、ぎゅうぎゅう詰めだったりすれば、わかりにくく、自分で出したり片づけたりすることを習慣化するのが難しくなってしまいます。あらかじめ目的や種類、頻度などで分類をし、今必要な量だけにしておきましょう。
 また、「どこで着替えるのか」、「いつ着替えるのか」、「どのくらいの頻度で着替えるのか」によっては、衣類を一か所にかためる必要はありません。その衣類の使用目的や頻度に合わせて、玄関に衣類の収納スペースをつくってもよいですし、リビングに衣類の一時的な置き場所をつくってもよいでしょう。
 収納方法にはオープンで引っかけるだけや、かごの中に投げ入れるだけ、という簡単な方法もあります。収納を楽しむ方法として、お気に入りの洋服をコーディネートして掛けておくと、それを着ていくことを楽しみにして毎日を過ごせるようになるかもしれません。この時期は、モノを使ったり・戻したりすることを面倒くさがらず、自分でできることで達成感や満足感を体感させてあげるようにしてください。